2008年10月 関西本部:神戸市営地下鉄西神・山手線&海岸線 非協力乗車会

当会関西本部では去る10月4日に、神戸・元町において、街頭宣伝及びティッシュ配布活動を行いましたが、当日、街宣活動を行う前に、神戸市営地下鉄で非協力乗車も行ないました。

以下、その報告です。


女性専用車ステッカーだらけの神戸市交通局車両

ステッカーといえども、費用の出所は市民の税金

地下鉄西神・山手線・三宮~新長田

まず、12:30に神戸・三宮に集合。

そこから神戸市営地下鉄西神・山手線の三宮駅へと徒歩で移動しました。

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、神戸市交通局は地下鉄全線・全列車で女性専用車両をラッシュ時だけでなく、混雑のない昼間や土日も含めて完全終日実施し、その上、沿線でサッカーの試合などのイベントがある時には「混雑をさばくため、その時だけ特別に解除する」という、(痴漢は混雑時に主に発生するということを考え合わせると)痴漢対策としてはあまりにも矛盾に満ちた、女性専用車の運行をしているのですが、現在もそれを一向に改める気配は無く、しかも「女性専用車は任意協力である」(男性であっても誰でも乗れる=公共交通機関において、男性を男性であるというだけで一律に排除することはできない)ということが世間に知られ出すと、今度は車体に貼っている女性専用車両ステッカーの数を大幅に増量し、(およそ痴漢対策とは思えないような)女性専用車両を守るための対策を取るなど、まるで反対派に挑戦しているかのようです。

しかもその上、女性専用車のみに特別に女性専用車限定広告を出し、女性専用車を広告収入源として使っていることも分かりました。

西神・山手線は、神戸市交通局の車両と、乗り入れ先路線である北神急行電鉄の車両の両方が走っていますが、関西のあるメンバー(以下、Y氏と表記)より、「北神の車両に比べて、市交通局の車両はひどい。出来れば市交通局の車両で運転している列車で非協力乗車をしたい。」という希望があったので、 北神急行の車両でやってきた列車を一本見送り、その後の西神中央行き列車に乗り込むことにしました。

「市交通局の車両はひどい」と言われても、どう酷いのか、最初はピンと来なかったのですが、ホームに滑り込んできた列車の女性専用車両を実際に見て、Y氏の言っていた言葉の意味が、手に取るように良く分かりました。

先の北神急行の列車も、専用車両ステッカーが結構貼ってありましたが、今やってきた市交通局車両の女性専用車を見て思わず唖然。

神戸市の車両の窓は小さく分かれており、数としてはたくさんあるのですが、そのほとんど全ての窓に専用車ステッカーが貼ってあるだけでなく、場所によっては一枚の窓(1メートル弱四方くらい)に専用車両ステッカーを2枚貼り付けているのです。その他、窓以外にも専用車両ステッカーが多数。

思わず「何これ?」と言いたくなるような状態でした。

神戸市交通局は今年の5月に当会から出した公開質問状に対し、「女性専用車両への男性の協力は任意であること」そして、「男性が乗車しても、排除はしないこと」を認めましたが、それはあくまで私たちに対しての回答であって、恐らくは沿線住民の大多数であろう、何も知らない、一般の男性利用客に対しては、過剰な数のステッカーで露骨に「女性専用」を強調し、専用車の形骸化を防ごうとしているようです。(以前はここまで専用車ステッカーが多くなかった。)

たかがステッカーと言っても、その代金の出所は市民の税金。

およそ痴漢対策とは言えない女性専用車を税金の無駄使いをしてまで何が何でも守ろうとするその姿勢には正直呆れてしまいました。

また、一緒に乗車していた当会メンバーS氏が、専用車とそれ以外の車両で広告の内容が異なることを発見しました。

つまり神戸市交通局も広告収入源として専用車限定広告を出し、専用車両を利用しているわけです。

そしてそんなものを、何も知らされていない一般の利用者は、痴漢対策だと思っているわけです。

私達は二手に分かれて、ステッカーだらけの女性専用車両の前部と後部に乗車。

昼間時間帯のためか、車内は空いていました。(本当に痴漢対策なら、こんな状態のときに専用車が必要なのでしょうか?)

やがて列車は新長田駅に到着。

私達はここで列車を降り、西神・山手線から海岸線に乗り換えました。

地下鉄海岸線・新長田~三宮花時計前

海岸線も西神・山手線と同じく、土日も含め、女性専用車両を完全終日実施しています。

海岸線は新長田駅が終点で、列車はここで折り返すのですが、私達はここから三宮花時計行き列車の先頭車両(女性専用車両)に乗りました。

駅構内に貼り出されていた専用車一時中止の案内。
このほか各駅の発車時刻表にも同じ内容の貼り紙があった。
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