カテゴリートップ - トップページ

主義・主張

JR西日本の女性専用車に物申す

世間では未だに「痴漢対策」でまかり通っている女性専用車。
しかし、本当にそうなのだろうか?

2011年春から、混雑のない昼間や休日にまで、「平日ラッシュ時と同じくらい痴漢が発生している」などというデタラメな理由づけで、土休日も含め、毎日・完全終日化されたJR西日本の女性専用車は明らかな女性向け優遇サービスであり、痴漢対策ではない。

以下、詳しく解説していく。

女性専用車両は、導入拡大すること自体が目的

JR西日本が、これまで平日の朝夕実施だった女性専用車を2011年春から毎日・終日に拡大した。

多くの同業他社が某政党などによる政治的圧力などから、渋々ながら女性専用車を導入・拡大してきた中、痴漢対策とはおよそ思えないような女性専用車を、自らどんどん導入・拡大してきたのがJR西日本である。
「女性専用車は痴漢対策に決まっているではないか」 と思われる向きもあるかもしれないが、ちょっと考えてみてほしい。

JR西日本の女性専用車の車内には、化粧直し用のものと思われる鏡が取り付けられている(※)のだが、痴漢対策に鏡が必要なのだろうか? こんなことをしている時点で、痴漢対策ではなく、女性客への人気取りを狙った女性優遇サービスであると分かる。

(※女性専用車内の鏡は2014年度一杯で廃止。ただし、JR西日本は相変わらず女性専用車両を、「終日実施しているからいつでも乗れる」・「行きも帰りも女性専用車もう私の習慣です」などと、ポスターやモニターなどで宣伝し続けており、JR西日本の女性専用車が女性優遇サービスであることに変わりはない)


痴漢対策を本気で考えているなら、
監視カメラこそ導入するべき。女性専用車は廃止せよ。

女性専用車はすでに全国の多数の路線で導入されているが、実際には、ほとんどの路線で、導入しても痴漢件数に大きな変化は無く、下手をすれば、逆に増加するケースまであるということもすでに分かっている。
そのため、現在では女性専用車を導入した鉄道事業者の多くは、「当社では痴漢件数の把握は行っていない」 などとウソをついてまで、自社路線での痴漢件数を隠蔽している。

本当に痴漢対策を真剣に考えているのなら、痴漢件数の減少を期待できない女性専用車を拡大するのではなく、関東のJR埼京線で痴漢件数を半減させた車内監視カメラの設置こそ、JR西日本も率先して行うべきであろう。しかしJR西日本は、一部報道によれば、「監視カメラは効果がはっきりしない」 などという理由で、監視カメラの設置は行わないという。
すでに埼京線で「痴漢件数6割減」 という結果が出ているのに、これのどこが 「効果がはっきりしない」のか?

ここからもJR西日本の本当の目的が、効果的な痴漢対策をすることではなく、「痴漢対策にかこつけた女性専用車の拡大」であることが分かる。

JR西日本よ、「痴漢対策」という白々しいウソはやめろ!

JR西日本サイトでも、女性専用車終日化についての記事が掲載されたが、そこでは白々しくも、「痴漢など迷惑行為対策の強化について」 という表題をつけ、さらに「女性専用車の拡大」と共に、「警察への連携強化」・「痴漢撲滅キャンペーンの実施」 などの施策も併記し、いかにも女性専用車が、「痴漢対策の一環である」 と、誰もが疑うことなく信じ込んでしまうような発表の仕方をしている。 http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175071_799.html(現在はリンク切れ)

JR西日本が、女性専用車内に鏡を取り付けたり、(効果の実証された)監視カメラの設置を行わずに、導入しても痴漢件数が減らない女性専用車をさらに拡大して来ていることなどを頭に置いて上記リンク(JR西日本サイト記事)を読んでみてほしい。


JR西日本線は、ラッシュ時でも閑散時でも土休日でも、
ほぼ同じ割合で痴漢が発生する、「特殊な路線」なのか?

JR西日本によれば、「ラッシュ時も閑散時も痴漢の発生件数にほとんど変化が無く、平日・休日の偏りも少なかったため、全日・終日化を決めた」 とのことだが、本当なのか? 通常、痴漢は混雑に乗じて発生するものであり、「ラッシュ時も閑散時も、痴漢発生件数にほとんど変わりが無い」 などとは、にわかには信じがたい。

そこで、時間帯別の痴漢発生件数について調べてみたところ、このようなものがあった。(警視庁HP・都内における痴漢犯罪の発生状況 〜 平成22年上半期 〜より。)http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no1/koramu/koramu8.htm

迷惑防止条例違反の時間別発生状況 グラフ

痴漢被害が、混雑する朝ラッシュ時に集中しているのが一目瞭然である。

首都圏の電車は、関西と異なり昼間でも結構混雑することがある。それでも「日中はほとんど痴漢被害がない」というデータが出ているのだ。「ラッシュ時も閑散時も痴漢の発生件数にほとんど変化が無い」 という、JR西日本の発表は本当に正しいのか? 女性専用車を終日化したいがためにそんな発表をしただけではないのか?

また、さらに調べていくと、2003年2月18日付の毎日新聞で、JR西日本が、当時朝ラッシュ時だけだった女性専用車を夕方時間帯にも拡大したことについて触れられているのだが、その夕方時間帯への拡大理由として、「夕方ラッシュ時に痴漢検挙件数が多いため、午後5時から9時にも拡大・・・」 とある。

夕方時間帯に拡大するときは、「夕方の被害が多いから」
そして、終日化するときには、「一日中、被害が多いから」 ということなのか?

これでは、「女性専用車を拡大するために、痴漢を口実にしているのでは?」 と勘ぐられても仕方がない。

少なくとも、「ラッシュ時も閑散時も、痴漢発生件数にほとんど変わりが無いから終日化」 というJR西日本の発表を鵜呑みにはしないほうが良い。


女性専用車両は公共交通の原則に真っ向から反するもの。

鉄道は、一般のサービス業とは違い、非常に公共性の高い事業であり、同じ運賃を払えば誰もが公平に利用できるのが大原則である。例え、本当に痴漢対策であったとしても、女性専用車のような、公共交通の大原則に真っ向から反するような施策は本来とるべきではない。
ましてや、実際には痴漢対策を建前にしているだけの女性専用車を、毎日・終日に拡大するなど、言語道断である。

当会は今後も、痴漢対策の名をかたった偽善である女性専用車への抗議活動を続けていく。


女性専用車両に反対する会では、新規入会者を随時募集しています。
当会は男女を問わず、さまざまな年齢や立場の会員が在籍しています。女性専用車両について疑問に思っておられる方、不満に思っておられる方、ぜひ当会にお越し下さい。
入会申込フォームよりお待ちしております。

ご意見紹介 - カテゴリートップ - トップページ