2013年10月 関西本部:JR学研都市(片町)線&JR関西線 非協力乗車会

2013年10月27日、当会関西本部では、JR西日本・学研都市(片町)線・関西線で非協力乗車会を行いました。

【行程】

京橋12:52 [5468M快速] 13:53木津

木津13:56 [633M] 14:04奈良(専用車両なし)

奈良14:17 [3437K大和路快速] 14:32王寺(専用車両なし)

王寺14:36 [1801K] 15:11天王寺

以下その報告です。


久宝寺で車掌が声かけ

女性のお客様専用の車両となっております

京橋~木津(~王寺)

今回の行程は、台風で中止となった8/25(日)の乗車会で予定されていた内容(ルート)で実施された。

このところ、(関西だけではなく関東も)ゲリラ豪雨や台風の接近などで、乗車会や街宣が次々と中止になり、思ったように活動できていない状態が続いていたのだが、当日の天気はまずまず。

特にダイヤ乱れ等もなく、今回は順調に乗車会を行えそうな感じだった。

私達はJR京橋駅片町線ホームに集合。12:52発快速木津行に乗った。

京橋発車時点で、専用車・一般車共に立客がちらほら出ている状況。私達の他に男性客は無し。

路線と時間帯の性質上、ここから先は乗客が減少していくのみである。

列車は放出・住道と過ぎ、ここまでは特に声を掛けてくる者はいなかったが、四条畷(しじょうなわて)駅到着直前、一人の女性客が当会メンバーの一人に「ここは女性専用車・・・」と声を掛けてきて、扉が開くとすかさず降りて行った。

恐らく、私達が乗車していることが気に食わないので、乗車中ずっと、「ひとこと言ってやろう」と思っていたのだろう。

しかし、それで私達とトラブルになっても厄介だから、降車する直前に声かけをして、こちらが反論する間もないまま、逃げるように降りていったものと思われる。

京橋駅
JR三山木駅にて

列車は大阪の郊外風景の中を進み、やがて長尾~松井山手間で大阪府から京都府へ。

京田辺の先あたりからは近鉄京都線と並行しながら南下して終点、木津に到着した。

途中、快速の先発待ちや列車の行き違い(松井山手から先は単線)などで3~6分ほど停車する駅もあるが、結局、片町線ではこの四条畷での声掛け以外は乗客・鉄道関係者のいずれからも声掛けされることは無かった。

木津からはJR奈良線の列車で奈良駅へ(木津~奈良間は関西線だが、奈良線の列車も乗り入れる)。
木津駅を出るとすぐ、今度は京都府から奈良県に入る。

奈良からは王寺まで、関西線の大和路快速(専用車無し)で移動した。

王寺~天王寺

JR西日本の女性専用車は、土日・祝日も含め、毎日完全終日実施だが、列車の車種によっては、女性専用車が設定されていない場合がある。

関西線の奈良~王寺間では昼間は全て大和路快速(専用車無し)が、この区間は各駅に停まりながら運行しているため、女性専用車が設定されている列車がない(昼間以外の時間帯のために、ホームに女性専用車表示は付いている)。

JR奈良駅ホームの女性専用車表示

王寺から先、天王寺・JR難波方面には女性専用車が設定されている列車が各駅停車で運転されているので、私達は王寺で各駅停車に乗り換えて天王寺へ向かうことにした。

王寺からは、列車がこの駅始発なのと、快速が先発することから、各車両とも1両に10~20人程度のガラガラの車内だった。ここでも女性専用車内には男性客は乗車してこなかった。

私達が着席して発車を待っていると、ここでも女性客が「ここは女性専用車ですよ」と声を掛けてきた。私達が「知ってますよ」と答えると、その女性は声掛けをやめて(専用車内の)席に着いた。その女性は次の三郷(さんごう)で降車した。

列車はトンネルを抜け、鉄橋で大和川を何度も渡り、再び大阪府内に。そして柏原駅に到着。

柏原駅停車中に、女性専用車の車内アナウンスが流れた。

柏原を出た列車は志紀・八尾を過ぎ、久宝寺に到着。

久宝寺では大和路快速の退避があることと、おおさか東線との接続があるために3分間停車。

ここからは天王寺まではあと10分程で、今回も大したことは起こらずに乗車会は終了するかと思ったが、今回はそうではなかった。

久宝寺停車中に、この列車の車掌である奈良車掌区のMが、我々に「ここは女性専用車ですので…」と声掛けをしてきたのである。

以下、車掌Mと私達のやり取り。

会員:これは『任意の御協力』ですよね? 誰でも乗れますよね?

車掌M:誰でも乗れるわけではありません。女性のお客様専用の車両です。

会員:あなたの見解としては、男性は女性専用車両に乗れないという話ですか?

車掌M:いいえ、ご協力をお願いしているだけです。←(「誰でも乗れるわけではない」と言いながら、「それはあなたの見解か?」と問われると今度は、「ご協力をお願いしているだけ」と主張が一転)

会員:女性専用車両に協力する意思は全くありません。

会員:「柏原停車中に女性専用車の案内を放送したの、僕らが専用車に乗ってることを分かってやったの?普通は王寺で放送をやるけど。

車掌M:お客様から申告がございましたので。

ここで発車時刻が近付いたために、Mは駆け足で列車後方に去っていった。

列車は遅延することもなく、定刻に天王寺に到着。私達はここで降りて解散。

他の乗客も大半がここで降りた後、列車はJR難波に向けて発車していった。

関西線の電車(天王寺駅にて)

女性客の申告があると男性排除に動き出す?JR西日本

乗車会後、当会内のメールやその他で、今回の乗車会の報告を聞いた会員達の中から、「どうもJR西日本は、女性客から申告があると、男性を”真剣に”排除しにかかる傾向があるのでは?」との意見が出てきた。

実は以前、かなり大きな問題となった「塚口事件」・・・つまり、2011年の暮れに、女性専用車に粛々と乗っていただけの当会会員を、JR尼崎駅の助役らが力ずくで強制排除した上に駅事務室まで連れ込み、個人情報を聞き出そうとした事件・・・があった際も、その前に女性客からの申告があったようだ(事件直前に、当会会員が大阪駅で中年の女性客に絡まれている)

(塚口事件参考)2011年12月 JR西日本福知山線・強制排除に対する報告

また、それ以外でも、JRの駅員や乗務員などが声を掛けてきた場合、どうもその前に女性客からの申告があったと思われる事例が多いのである(今回も車掌Mが「お客様から申告がありましたので」と発言している)。

そして、その際に駅員や乗務員などからよく出てくる言葉が、今回の車掌Mからも出てきた、【女性のお客様専用の車両(としてサービスを提供している)】という言葉なのである。

(実は塚口事件の際にも、当会の会員に対し、尼崎駅の助役らが同じような発言をしている)

それらのことから、現場の乗務員や駅員等に【女性客から『女性専用車に男性がいる』という申告があったら、きっちり男性を排除すること】といった類の指示が出ているのではないかと考えられる。

あるいはそういった「マニュアル」がすでにあるのかもしれない。

いずれにせよ、JR西日本にとって女性専用車は、「女性のお客様を獲得するためのサービス」であり、痴漢対策などは「女性専用車は正当なもの」と思わせるための「建前」だと考えた方が良いだろう。だからこそJR西日本にとって「重要なお客様」である女性客から申告があれば、JR西日本は(自らの利益確保のため)、何とかして男性を排除しようとするのではないかと考えられるのである。

ちなみに、JR西日本のお客様センターに問い合わせると、女性専用車は「任意」(男性客の協力によって成り立っている)という答えが返ってくる。

また、当会の会員によると、女性専用車の任意性について(JR西日本の)ある駅の駅員に、「任意性が確保されていないのでは」と抗議すると、お客様センターの連絡先を紙に書いて、そちらに問い合わせてくれと言って来るらしい。

これがその駅員個人の「作戦」なのか、それとも広くマニュアル化されているのかは定かではないものの、そうしたところでも、JRはうまく抗議の声をかわしているのである。

これまで当会では、この「活動報告」を通じ、JR西日本の女性専用車がとても痴漢対策とは思えない、女性客獲得のための「女性専用快適サービス」であると言い続けてきた。

理由として、

  • 痴漢対策と言いながら、混雑のない昼間や休日にも終日実施。
  • 終日化の際の、「(混雑のない)昼間や休日もラッシュ時と同じように痴漢が発生しているから」などという、あまりに胡散臭すぎる理由づけ。
  • 駅のポスターやモニターなどでの、女性専用車を「ウリ」にしているとしか思えない広告の数々。
  • 痴漢対策とはおよそ関係ないと思われる、女性専用車内に取り付けられた(身だしなみ直し用のものと思われる)鏡

・・・など
他にもあるが、繰り返しになるので、ここではこれ以上詳しくは書かないが、当会の過去の活動報告等のリンクを貼っておくので、出来れば良く目を通していただきたい。

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