2013年5月 関東本部:京王線 任意確認乗車会

当会関東本部では、去る5月31日に京王線で任意確認乗車会を行いました。

(実施ルート:京王新宿20:20準特急 → 調布)

以下、当日参加メンバーからの報告です


「任意協力」は周知されど・・・

声かけや強制排除は無し、しかし一般男性客の乗車も無し

京王新宿駅にて

京王線と言えば以前、当会の乗車会において、駅員・警備員・女性客等との間で激しいやり取りが何度も行われた場所である。

思えばこれまでいろいろなことがあった。

(過去の京王線での活動報告の一部)

京王線新宿駅ホーム

そして私達は今日もまたここ、京王新宿駅にいる。

これから任意確認乗車(非協力乗車)活動を行うためである。

今回は、つい先日、関東本部に新しく入会した新入会員も参加した。

彼はこの春、大学に進学した大学1年生で、子供の頃から当会サイトをいつも見て、「入会できる年齢になったら入会したい」と思い続けていたそうである。

思えば、当会が関西で発足してから今年で10年。関東支部(現:関東本部)が出来てからでもすでに8年。

当時小学生だった世代が、すでに成人かそれに近い年齢になっているのだ。

何だか年月の重みを感じずにはいられない。

当会サイトをいつもご覧の皆様なら、女性専用車両が表向き「痴漢対策」といいつつ、実際には政治的な力で半ば「ごり押し」されてきたことや、導入後、痴漢件数が目立って減っていないために、各鉄道事業者が痴漢件数を隠蔽していること、さらには一部の鉄道事業者が女性専用車両を広告料収入源に使っていることなど、痴漢対策とはおよそ言えないような代物であることはすでにご存知かと思う。

また、法的にもグレーゾーンの存在であることから、建前上「任意協力」ということにして法に触れないようにしていることもご存知かと思う。

だからこそ私達は、こうして反対運動を展開しているわけだが、女性専用車両をさらに拡大させようとする動きは今も存在しており、反対派も引き続き、この先もしっかりと活動し続けていかなければ、女性専用車両の廃止・縮小どころか、逆に拡大されてしまいかねない。

この女性専用車両問題は一朝一夕に解決する問題ではなく、長期戦になる性質の問題である。言うならば、推進派と反対派とは常に綱引きをしているようなものなのだ。

そして、当会のメンバーも、誰もがいつまでも今と同じように活動し続けることが出来るわけではない。

家庭の事情や遠方への転勤、その他様々な事情で活動を続けられなくなってしまう者も少なくない。

人数が減ればそれだけ、綱引きは不利になる。

当会には新しい力が常に必要なのである。

このページをご覧の方で、女性専用車両が問題だと思う方は是非、当会入会申し込みフォームから入会申し込みいただきたい。
(一人でも多くの方が実際に参加しないと、この活動は前進しません。入会申し込みフォームより、よろしくお願いします。)

入会申し込みフォームはこちら

京王新宿駅では今も、(これより先)「女性専用車」の立て看板があり、そして女性専用車両の位置にはやはり警備員が配置されている。

しかし、以前と異なるのは、ネット等を通じて女性専用車両が任意協力であることが知れ渡り、また京王側も専用車反対運動の存在を意識してか、駅員や女性客からの声かけ等があまりなくなってきたことだ。

京王新宿駅ホームに今も立てられている女性専用車の看板

京王新宿~調布

私達は新宿駅20:20発、京王八王子行き特急の女性専用車両に乗車した。

今回は2つのグループに分かれて、同じ車両の別々の位置に乗車。

車内は立ち客が多いものの、押し合いへし合いするような状態ではない。多分、他の車両はもっと混雑しているのだろう。

やがて私達を乗せた列車は、ゆっりと新宿駅を発車した。

しばらくして地上に出、笹塚駅を通過。

列車は市街地の中を走りぬけ、次の停車駅、明大前に到着。特に何事も無し。

明大前を発車し、しばらく走ると列車は再び地下へ。新しく地下化された布田駅を通過し、やがてこちらも新しく地下化された調布駅に到着。私達はここで下車した。

先にも書いたとおり、駅員や警備員、女性客などからの声かけは全く無かった。

以前は、私達が乗車しただけで大騒ぎになりかねないような状況であったことを考えると、これはこれで良いことなのだが、一方で私達以外の男性客の姿がまったく確認できなかったのも事実である。

路線や時間帯などにもよるのかもしれないが、鉄道事業者が「女性専用車両は男性の任意協力である」と言っている以上、そして、「任意協力」を理由に「女性専用車両は法的に問題ない」ということになっている以上、もっと「一般男性」が安心して乗れる状態に持っていく必要があるだろう。

解散後、埼京線で

調布で下車し、当会の乗車会としてはここで解散となった。

参加メンバーのうちK氏とM氏の2人はその後、新宿に戻り、今度はここからJR埼京線(新宿~赤羽間)で乗車活動を行ったとのこと。

ホームで乗車率や警備員の行動などを観察していると、いつものように一般車と専用車で明らかな乗車率の差があるにもかかわらず、警備員の(威勢の良い)案内により、専用車に乗車しかけたものの、直前で移動してしまう男性が何人もいたらしい。

それで2人が発車間際に乗車したところ、M氏に体当たりをしてきた女性客がいたそうである。

注意したらその場で謝罪はしたものの、恐らく、他の男性客が乗車してきた時にも同じようなことをしているのではないかと思われる。

京王線も埼京線も、以前のような激しいトラブルになるようなことは少なくなって来たが、一般の男性客が自らの意思で女性専用車両に乗る(乗り続ける)ということは、まだまだ難しいことのようである。

この先も、鉄道事業者が法的な問題をかいくぐるための「任意協力」ではなく、本当の意味での「任意協力」にしていくため、さらに活動する必要がありそうだ。

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