2014年1月 関東本部:京王線 任意確認乗車会

当会関東本部では、1月24日に京王線で任意確認乗車会を実施いたしました。

当日は人身事故発生によりダイヤが乱れ、新宿駅構内も車内も相当な混雑になっていたのですが、そんな状況で女性専用車を中止していなかった京王電鉄に、当会メンバーが抗議しました。

以下、参加したメンバーからの報告です。


ダイヤ乱れの京王新宿駅で

インターネットで電車の運行情報を見ると「運転見合わせ」になっていましたが、通勤で電車を利用している方ならわかるとは思いますが「中止」なら「中止なりの戦法」もあるため、新宿に向かいました。30分前に新宿駅に着いたので、京王線の情報を確認したところ、当初の情報では20時頃には運転再開だったようで、様子を見ていました。

新宿駅の西口交番前で待っていると、少しして他のメンバーもやってきました。

京王線の運行情報を見ていると、運行再開は20時10分・・・20時30分とだんだん伸びてきました。

改札前で待っていると、運行再開になったので、参加メンバーで話し合って乗車することに。

切符を購入して、いつもの特急ホームに行きました。

あれだけ電車が遅延していたにもかかわらず、当初は「女性専用車」は中止しておらず、駅構内の「列車案内表示器」には、いつも通りの「女性専用車」の案内がありました。

当日の列車案内表示機

しばらく様子を見ていると、これまでの京王線では経験したこともない物凄い混雑で、特急電車が発車しても、ホームが積み残しの旅客で溢れている状態です。

流石に「女性専用車」に乗車するのは危険なので、「専用車中止の状況」で乗ってみようと考えました。他のメンバーには待ってもらって、私だけ駅の責任者の元へ向かいました。

改札付近で運行情報を見ながら、駅構内放送を行っている助役がいたので、「女性専用車」について尋ねました。

現場もかなり混乱しているようで、「表示に出ているので、やっていると思います。」というあやふやな回答でした。

「これだけ混雑していてなぜ中止しないのですか!?男性が乗れない状態になっています!今すぐ指令に連絡して、至急中止してください!」と言うと、助役が指令に至急伝えるとのことで、別の駅員に業務を引き継いで事務所に戻っていきました。
他メンバーと合流し、電車を待っていると、やはり「女性専用車」付近に並んでいる男性は私たちだけ。

電車が来て、私たちが乗ると、「中止の案内」が一切ないにもかかわらず、後ろから次々と男性が乗ってきました。

「なんで男が乗ってるの?」とヒソヒソと話す声が聞こえましたが、私達の周りだけでも3人の男性がいたため、特に私たちに対する女性客からの「声掛け」はありませんでした。

電車に乗って発車待ちしていると、ようやく駅員が「女性専用車」の中止放送を行い、さらに男性が2人、発車間際にはさらに2人男性が乗ってきて男性客が増え、これまでの京王線では見たことのない光景になりました。

私たちが乗った電車は「特急」でしたが、都営新宿線からの乗換客を配慮してか、笹塚駅に停車する「急行」に変更に。

混雑がひどいので、明大前駅で下車することにしました。

明大前駅にて

明大前駅で下車すると、列車案内表示器は「女性専用車両」の案内が・・・

中止になったにもかかわらず表示を出したままなので、駅の助役に至急この表示を改めるよう要請しました。

しかし、ここでは出来ないとの事。

どうやら京王線の列車案内表示器は、指令管理のようで、駅で管理しているわけではないようです。

それに京王電鉄には「女性専用車」という名称・固有名詞の車両は存在しますが、「女性専用」の車両は存在しません。

つまり、「女性専用」というのは名前だけで、実際には誰でも乗れる一般車両です(※)。

女性専用車(と名のつく車両)から男性を男性であるというだけで強制的に排除する規則・法律を作ることは現憲法下では出来ません。

つまり女性専用車自体、法的に見ても「良からぬもの」なのです。

そのため、京王をはじめ日本の鉄道事業者は女性専用車を「任意協力」ということにして、うまく法の網をかいくぐっているのです。

※例えば、「ワンダ モーニングショット」(アサヒ飲料)という缶コーヒーは「朝専用」と謳っており、缶の下部にも「朝専用」と書かれているが、朝以外の時間帯に飲むことを禁止している訳ではなく、どの時間帯に飲むかはその人の自由である。
よって、ある意味では「不適切」な名称と言える。
このように、「朝専用」というのは一種の商標・固有名詞に過ぎず、それ以外の何物でもない。単に「朝専用」という名の商品を販売することが可能、というだけである。
「女性専用車両」という名称の意味もまた、この「朝専用」缶コーヒーと同じようなものである。

さらなる抗議活動が必要

京王電鉄では以前、当会が乗車活動などを行なうようになる前には、女性専用車前に立った警備員が男性客を力ずくで排除するなど、かなり手荒なことをしていましたが、当会サイトの過去の活動報告を見ていただいても分かるとおり、京王には当会も過去、何度も強く抗議を行ってきました。

その結果、私達のように何度も乗車活動を行っている者には、ほとんど何も言ってこなくなったのですが、普段京王線に乗車しない男性が女性専用車に乗ると、さすがに以前のような手荒なことはしないものの、やはり降ろそうとして声かけをしてくるようです。

実はこの乗車会の2週間ほど前、1月8日の夜にも、所用で関西から東京に来ていた当会関西本部のある会員が個人的に非協力(任意確認)乗車を行ったのですが、その際にも新宿駅で発車待ち中の車内に警備員が乗り込んできて、その会員に「女性専用になります」・「障害をお持ちなんですか?」等と声をかけてきた上、さらにその警備員が退散した後、今度は車掌と思しき人物が、やや高圧的に「協力されないんですね?」などと言ってきたとの事。

その会員はもちろん協力を拒否し、そのまま調布駅まで乗車の上、調布駅で苦情を申し入れたところ、調布駅の主任駅員が帽子を取って頭を下げ、「二度とこのようなことがないよう当該係員は必ず指導する」と言ったので、そこで収めることにしたとのことですが、この一件を見ても分かるとおり、京王にはまだまだこれからも抗議活動を続けていく必要性があると思われます。

実は、この1月8日の一件を受け、今回(24日)の乗車会の前に、女性専用車両に反対する友好団体と連名で、『駅員による個別の声掛けはしないこと』を記した要望書を、新宿駅で手渡す予定にしていたのですが、今回はダイヤ乱れによる混乱がひどかったので見送りました。

(その後、2月7日に改めて新宿駅を訪れ、助役に対し要望書を手渡しました)

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